Q:namaelで採用した名称の法的な位置づけについて教えてください

名前募集プロジェクトを通じて採用した名称は、各名称の提案者から使用および商標登録出願についての許諾を受けたものとみなされています（利用規約24条3項）。そのため、原則としてあなたが自由に使用でき、商標登録を行うこともできます。

　ただし、「名称を採用した状態」とは、言いかえれば「当該名称の提案者からは文句を言われない」だけの状態であり、あくまで採用者であるあなたと提案者との2者間において一定の権利がある状態に過ぎないのです。

　したがって、namaelで採用した名称と同じものを第三者があなたよりも先に商標登録出願（そして登録）してしまった場合、namaelで報酬を払って獲得した名称であるという事実は、当該名称についてのあなたの対抗力をまったく保証しません。

　このような事態になったあと、商標法に規定されている登録異議の申し立てその他において、「この商標はnamaelで公開された名称と同じモノの後出しだから登録を認めるべきではない！」と主張しても、特許庁にその主張が認められることはありません。その旨、くれぐれもご注意ください。

　当所は商標について何でもかんでも「さあ、権利化には登録だ！商標は早い者勝ちだ！先に取られたら権利行使されるのは貴様だ！さあ急げ！ Hurry！ Hurry！ Hurry！」と声高にプッシュする類の事務所ではありません。正直、そういうポジショントークでお客様の不安を煽る下品な営業活動をしたくないからこそ、真に登録して保護する価値のある商標を「生み出す」ビジネスをするべくnamaelを立ち上げたので……。

　ただ、逆に言えば、namaelで多くの提案の中から採用した名称というのは、商標として使用した際に極めて価値が高いと予想されるものです。あなたが欲しいと思う名称は、ライバルにとっても欲しい名称なのでは……そう考えるのは思考が飛躍しすぎでしょうか。

　そのため、namaelで採用報酬をお支払いしてまで獲得した名称があっさり第三者に商標登録されてしまうことがないよう、特にビジネスユースでの使用をお考えの方は、お早めに商標登録出願をされることをオススメします。

　ちなみに、namaelで獲得した名称はマイページにある「採用した名称」から確認でき、採用したそれぞれの名称について気軽に当所弁理士に商標相談をすることができます。相談後、実際に商標登録出願をご依頼いただくことも可能です。

　以下、手順です。